オリックス山本、ようやく援護で初勝利

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◆ロッテ1-2オリックス◆
また山本由伸を見殺しか。そう思ったオリックスファンも少なくなかったはずだ。オリックスがロッテとの5、6位同士の対戦に何とか勝って最下位を脱出したが、まだ見通しは暗い。苦言を呈したくなる攻撃の連続だったのだ。

初勝利を挙げた山本は、立ち上がりこそ制球に苦しんだが、三回以降は18人を完璧に封じ込めた。150キロを超える直球と緩いカーブ、カットボールにチェンジアップ。硬軟織り交ぜた堂々の投げっぷりだ。8回116球で、3安打1失点。八回途中まで無安打だった3日のソフトバンク戦と合わせて17回を投げ、被安打はわずか4だ。

ヒーローインタビューで「泣きそうなくらいうれしかった」と言うほど山本が初勝利に喜んだのは、打線がなかなか好投に応えられなかったからでもあるだろう。ソフトバンク戦では9回ゼロ封の山本に援護点をあげられず、この日も五回に吉田正尚の今季初本塁打で追いつくまで、打線が沈黙した。

凡ミスの連続もあった。1-1の七回、一死三塁で若月がスクイズを試みるも、ど真ん中の球をファウル。四球などで二死二、三塁となるも、西浦の内野安打は井口監督のリクエストで覆り無得点に終わった。九回には一死一塁でエンドランのサインで大城がスタートを切るも、後藤は空振り。盗塁が決まり、後藤が勝ち越し安打を放ったから良かったが、結果論に過ぎない。「超攻撃型」を掲げる西村監督だが、1点が遠いあまり、焦りで打つ手が空回りし、悪循環に陥っているように見える。

高卒2年目の山本は昨季、54試合に登板して32ホールドとフル回転したが、志願して先発に転向した。金子と西が抜けて、先発の柱に期待されている。山本がシーズンを通してローテーションを守れるかは未知数だが、勝ち星を積み重ねることが最良の方法であるのは間違いない。まず必要なのは打線の援護だ。

勝つには勝ったが、11試合で28得点は12球団ワースト。貧打ぶりは相変わらずだ。山本に勝ちが付き、吉田に待望の一発が出た。光が見えたのは間違いないが、今後もオリックス打線が山本の足を引っ張りかねないのもまた、否定出来ない。

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