あわや刑事事件 鉄拳制裁で揺れた広島【事件簿2019】

広島 企画・連載

広島は7月24日に突如、緒方監督に厳重注意処分を科したと発表した。理由は野間峻祥外野手を平手で叩くなどしたためで、処分の日付は同月15日だった。何故このタイミングだったのか。週刊誌が緒方監督の鉄拳制裁を記事化しようとしていたからに他ならない。

2-2で引き分けた6月30日のDeNA戦で、野間は十一回に打席に立ち、投手への小フライに。エスコバーが落球したが、野間はアウトを確信しており、きちんと走っておらずアウトになった。全力疾走していればセーフは間違いなかった。

この怠慢プレーに緒方監督は怒った。週刊誌によると試合後、八畳ほどの監督室に野間を呼び出すと、かなり厳しく叱責。さらにパンチを6発見舞った。掌底による打撃も含まれていたという。野間が「打球が見えなかった」と言い訳したというコメントもある。

野間は刑事事件化を視野に、警察に被害届を出すことも検討したというが、長野久義らベテランが止めたという話も伝わっている。

求心力を失ったカープは6月28日から、引き分けを挟んで20年ぶりの11連敗。結局Aクラスも逃し、緒方監督の退任も決まった。バティスタがドーピング違反で半年の出場停止処分を受けて、戦線を離脱するという事件もあった。

かつては鉄拳制裁など当たり前で、愛の鞭とも言われたが、時代が違う。3連覇した広島を木っ端微塵に粉砕した、強烈な掌底だった。

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