台湾プロ野球(CPBL)は31日、29日の富邦ガーディアンズ-中信ブラザーズ戦で三塁塁審を務めた楊崇煇審判員を、2試合の出場停止処分とした。
この試合では、4-3の1点差で迎えた九回、富邦の守護神・陳鴻文が中信打線を3者三振に打ち取り、逃げ切った。ただ、3人目の打者・王威晨はハーフスイングを空振りとした楊塁審の判定に、文字通り地団駄を踏んで不満を表明した。
動画はこちら。3人目の打者が王威晨だ。
試合後、中信の抗議を受けたCPBLは、この判定を「誤審」と認めていた。31日の会議で楊審判員を9月1日から2試合の出場停止とすることを決めた。
台湾では、8月5日の試合でも中前打を「インフィールドフライ」と判定する誤審が発生。担当した審判は即二軍落ちの「厳罰」が下された。
トンデモ誤審で台湾大荒れ 審判は二軍落ち【動画】
CPBLは今後、判定の問題が生じた場合は月曜日にまとめて審議し、判定の正誤や処分について検討するとしている。日本では、審判の下した判定についてNPBが検証すること自体が考えられないが、CPBLは映像技術の進歩によって「誤審」がファンにもはっきりと認識されてしまう時代に適応しようと模索中だ。
文/BBNEWS編集部 写真/CPBLTVより