「腕を振れ」は間違い?オリ山本由伸&山岡泰輔、剛球の秘密

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昨季パ・リーグ最優秀防御率のオリックス山本由伸は178センチ80キロ。最高勝率の山岡泰輔は172センチ68キロ。プロ野球の投手としては決して、恵まれた体格ではない。

それでも剛球を投げられるのは何故か。理由に繋がりそうな内容を、鎌田一生チーフトレーニング担当がインスタグラムに投稿した。

「腕を振れ」と投手へジェスチャーを送る捕手や、投手に要求する指導者が少なくないが、実際は骨盤や体幹を含めた全身をうまく連動させて投げる方が効率が良く、パフォーマンスが上がる上に肘への負担と故障リスクは減る。

「制限された運動連鎖がストレートの球速と肘に与える影響についての論文です。

テーピングで体幹と骨盤の動きを制限されたグループとテーピング無しグループを比較すると、制限されたグループの方がストレートの球速が落ち、肘への負担が増大すると言う結果が出ました。

この研究から分かる事は球速を向上し肘への負担を減らすには全身の骨盤や体幹を含めた全身の運動連鎖が鍵になると言う事です。腕を速く振ろうとしても球速が上がらないどころか肘に余計な負担がかかるので、腕を振れ!と言われる事があるかもしれませんが実際には運動連鎖の効率を向上した方がパフォーマンスは向上します。

この様に野球の世界で当たり前のように言われている事が実は理にかなってなかったと言う事が多々あるので、最新の論文や科学を通して最善の方法を紹介して行きますね」

山本がブリッジをする様子を紹介したことがある。倒立した後、そのままブリッジの体勢に。これを繰り返した。筋力と可動域の広さ、身体をコントロール出来るバランスの良さが見て取れる。

槍投げをするトレーニングも全身の運動連鎖が鍵となる。槍投げの動きをベースとした「ジャベリックスロー」は若年層が投げ方の練習に取り入れることもあり、理に適っている。この練習を投げ出した某関西球団の元主力投手もいた…。

山岡を自主トレなどで指導する元オリックスのトレーナー高島誠氏は山岡の特徴として、全身の柔軟性やバランス感覚、瞬発力を挙げている。


昨季はソフトバンク工藤監督が敗れた試合で、「腕を振るのが足りなかったし、もっと要求すべきだった」と捕手の「甲斐キャノン」こと甲斐拓也に注文をつけたことがある。西武・辻監督も似たようなことをしばしば口にする。

腕が縮こまって投げられないことはあるかも知れないが、「腕を振れ」ば良いというものでもないようだ。山本は1日のソフトバンク戦に先発し、千賀滉大と投げ合う。2人のフォームに着目したい。

文・写真/BBNEWS編集部

◆山本由伸
背番号 18
カナ ヤマモト・ヨシノブ
出身校 都城
誕生日 1998年8月17日
年齢 21
血液型 AB
身長 178
体重 80
所属履歴 都城
キャリア 4年
投打 右右
ドラフト年度 16
ドラフト順位 4
公式戦初出場 17年8月20日ロッテ=京セラ
年俸 9000万円
昨季年俸 4000万円
タイトル (防)19
家族 独身

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