試合中にマスクをつける必要がないのではと、中畑清氏が主張した。デーブ大久保氏はマスク着用のデメリットを挙げている。
中畑氏は「違和感がある。ベンチで監督・コーチがマスクを着けてる姿だよ。全球団でPCR検査を実施し、19日に開幕したプロ野球。選手、首脳陣、スタッフ全員の陰性を確認している。安全をアピールすべきなのに、ベンチでマスクをするって陽性者がいるかもしれないことを前提にしてるんだよね」と専門紙で書いた。
「監督・コーチがマスクするんだったら選手もするべきじゃないのかな。チームは家族のようなもの。全員陰性が確認されていて家の中でマスクする?」とし、NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン(無観客開催)を引用した。
ユニホーム着用者の球場内における対策の一項として、こう記されている。
「グラウンド、ダッグアウトを除くすべてのエリア(ロッカールームを含む)において、マスクの着用を強く推奨」
中畑氏はそれを踏まえ、「ダッグアウト(ベンチ)でのマスク着用は推奨されてないんだ。つまりベンチでマスクをするしないは、球団の方針か本人の意思ってことなんだよね」と指摘した。
また、直近のカードでは、ベンチでマスクをしている監督と、してない監督が6人ずつ分かれていた。マスクをしていない監督の名前を並べている。
◆セ・リーグ
巨人・原
阪神・矢野
◆パ・リーグ
西武・辻
ロッテ井口
日本ハム栗山
オリックス西村
(敬称略)
「監督が着けてないのにコーチは着けている球団があれば、選手も控えは着けている球団もある。要するにバラバラ。それも違和感につながっている」とし、呼び掛けた。「プロ野球が一丸になって安全をアピールし、元気、勇気を発信していくには、12球団でしっかり統一した方がいい。7月10日から5000人、8月1日から2万人程度のお客さんをスタンドに迎える予定。その前に、まずベンチではマスクを外そうよ」
デーブ大久保氏は専門誌で、マスクのデメリットを挙げた。酸素を取り入れることで身体を活性化させるのは、スポーツにおいては非常に重要だが、マスクをつければ酸素の摂取量は減る。デーブ氏はベンチでマスクをしていた代打の選手などのパフォーマンスの低下を懸念する。
また、主審はマスクをつけた上で、さらに防具のマスクを着用する。18回の攻撃をジャッジするのは大変だろう。しかも、梅雨から開幕し、高温多湿。体調管理も必要になるとしている。
文・写真/BBNEWS編集部