「セはCS中止、パは開催 」上原浩治氏が疑問

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プロ野球は試合数が削減され、クライマックスシリーズが開催されるかも不透明だ。複数のスポーツ紙やNHKは23日、セ・リーグはCSを開催せず、パ・リーグは開催したい考えだと報じた。セ・パで日本シリーズ進出チームを決める方法が異なる可能性がある。


昨年引退した上原浩治氏は今年からスポーツ紙などで解説者をしているが、このニュースを受けて疑問を呈した。

「まだ決定ではないと思うけど…

セ・リーグとパ・リーグで向かってる方向が違うのは、観てる側からしたらどうなんだろう??

選手じゃない立場から初めて観るから、いろんな思いが出てきます」

まだ決まった訳ではないが、開催を巡ってセパ双方の事情が垣間見える。セは屋外球場を本拠地とする球団が4つ。120試合とポストシーズンを11月末までに消化せねばならないが、雨天中止が増えれば困難になる。

対して、パはドーム球場を本拠地とする球団が4つ。セよりは消化しやすい。CSがあればシーズン終盤まで出場争いが続く可能性があり、いわゆる「消化試合」も減る。


収入面も大きい。CSのチケット、飲食とグッズの売上、放映権料はドル箱とされ、売上は1試合2億円以上とも言われる。シーズン1位なら最大6試合、2位なら最大3試合を本拠地で開催できる。ただでさえ試合数削減と無観客試合で今季の各球団は減収が確実で、CSの収入は欲しい。パだけがCSを開催すれば、注目度も増すだろう。

上原氏が指摘するように、足並みが揃わないとしたらどうか。04-06年はパだけがCSを開催し、07年からセも導入した。短期決戦を戦い試合勘がある分、パが有利になるとも言われ、実際にセは日本シリーズで敗れている。04年は西武、05年はロッテが2位から日本シリーズ優勝を果たした。06年はシーズン1位の日本ハムが日本一になった。

今季はセでシーズン1位のチームが自動的に日本シリーズに出場し、紅白戦などで調整するのに対して、CSを勝ち抜いて勢いに乗るパの3位と戦う――という事態も起こり得る。


10年のロッテは3位から日本シリーズに優勝したが、セパ共通のルールで戦った結果。だが、今季は違うかも知れない。

コロナウイルスがなくとも、CSには反対論がある。例えば、6チーム中3チームがCSに出場出来ることを疑問視する意見に加え、ペナントレース1位が出場出来ないことで、ペナントレースや日本シリーズの価値が損なわれるという考えだ。西武は2年続けてペナントレースを制しながら、CSではソフトバンクに敗れた。

セパがどちらもCSを中止すべきという考えもあるだろう。一方で、短期決戦が盛り上がることは少なくない。日程的に可能なら、セも開催したいはすだ。

コロナウイルスがもたらした未知の難局が、ポストシーズンのあり方を考え直すきっかけになる可能性もあるが、今季はもう時間がない。

まずはプロ野球が目標とする6月19日に開幕し、日本シリーズまで無事に完走出来ることを願いたい。

文/BBNEWS編集部 写真/BBNEWS、Twitterより

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