「アタマを使え」堀内氏、100球交代を批判

NPB(プロ野球) スポーツ 巨人

巨人元監督で沢村賞選考委員長の堀内恒夫氏がブログで、先発投手にアタマを使うよう求めた。読者からの「疲労を感じる球数は?」という質問に答え、完投するためのコツと心構えを説いた。

まず、きついと感じる球数など存在しないと断言した。
「まず1つ目
キツイと感じる球数について

はっきり言おう。
そんな球数、俺にはない!(笑)

俺の記憶では
1試合で180球くらい投げたのが
最高じゃなかったかなぁ。

もちろん完投して、だよ。

ひと昔前の先発ピッチャーは
1度マウンドに立ったら
投げ切ることしか考えていない。

今は100球をめどに
なんてあるけど

当時は、完投するのに
何球投げようが
自分の責任なわけだから

キツイとかそんなこと言ってる
場合じゃなかった

途中交代させられて
人にマウンドを渡した時は
そこで『俺は負けた』
そう思うことにしていた」

さらに続けた。
「2つ目の質問
疲労感が出てきた時は
っていうことだけど

投げている時に
疲労感を感じたことはないよ。

もし仮にそんな思いが
出たとしても
次の1球は全力で投げた。

『抑えてやろう』
その気持ちが
疲労感を感じさせなかったんじゃ
ないのかな」
闘争心は疲労を超えるそうだ。

ただ、疲れにくいコツはある。アタマを使い、球数を減らすことだという。「バカでエースはつとまるか!」という著者を出しているだけある。
「でも折角だから
1つだけ
テクニックを教えちゃおうかな。

ピッチャーが1番疲れてくるのが
だいたい7~8回
だから、7回をチャンスだ
ラッキーセブンだ、って言うんだよ(笑)

その疲れてくる7回に
ちょうど下位打線が回ってくるように
その前からフォアボール出したり
どうでもいい感じで打たれたりして
調整していくんだな。

完投するのに
1回~9回まで
全力でいくバカはいないよ(笑)
どっかで手は抜く。

例えばね
俺の場合
相手ピッチャーから
三振はとらない。

三振だと
3球投げなきゃいけないでしょ。
そうじゃなくて
打たせて1球で終わらせる。

そうすれば
球数も減る。

必要な時は球数投げるし
不要な時は極力抑える。
ピッチャーは頭使わないと」

「先発完投」に重きを置く沢村賞選考委員長だけに、4日には「5回100球」を目処に交代する風潮を批判していた。
「最近は5回やら100球やらで
ガソリンが急に切れた車のように
失速して交代
っていう先発陣が増えたでしょ。

時代の移り変わりで
これが普通になっていくのかな~なんて
非常に歯がゆい思いを
しているわけだけれども」
と書いている。

今季、巨人で完投したのは3日中日戦の菅野智之のみ。122球を投げて完封した。菅野は17年と18年に沢村賞を獲得し、18年は10完投。202回を投げた。ただ、19年は3完投で自己最少の136回1/3にとどまり、防御率も自己ワーストの3.89。腰痛もあったが、球界のエースに勤続疲労と18年の反動があったと見られている。

昨季の完投数は、DH制がなく代打を送られやすいセ・リーグで計30。基本的に野手としか対戦しないパ・リーグで19。1チームあたり143試合で4完投であり、139試合は完投しない。

過密日程により、今季はさらに減るだろう。堀内氏は受け入れがたいようだが、継投するのが「普通」になっている。

文・写真/BBNEWS編集部

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