◆阪神1-0ヤクルト◆
ヤクルト・廣岡が、今季初安打を記録したかと思われたが幻に終わった。
今季ここまで30打席、25打数でヒットがない廣岡。0-0の同点で迎えた九回の先頭打者として打席に入り、意表を突くセーフティバントを試みた。慌てたドリスの一塁への送球がワンバウンドとなり、いったんはアウトと判定されたが、小川監督のリクエストによってセーフに。「H」ランプが点灯し、廣岡は一塁ベース上で満面の笑顔を見せた。
その後、太田の犠打、山田の犠飛で三塁まで進んだものの、坂口が遊ゴロで決勝ホームは踏めずに終わった。
さらに、チェンジとなったタイミングで、記録が修正されて廣岡の安打が取り消されてエラーに。追い打ちをかけるようにチームはその裏の守備でサヨナラ負け。この九回表裏の攻防で、廣岡の感情は激しく上下動したに違いない。