ソフトバンク、西武、ロッテの各球団が積極的に活用している米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」について、専門家が故障リスクを指摘しています。

ドライブライン・ベースボールとは?

シアトルを拠点とするこの施設では、科学的な動作解析や異なる重さのボールを使用したトレーニングを行い、投球フォームの改善と球速向上を図ります。MLBで活躍したティム・リンスカムをはじめ、多くのメジャーリーガーが利用。日本では日本ハムの金子弌大やロッテの西野勇士がトレーニングを行っています。

日本球界での導入状況

故障リスクの指摘

神事努・国学院大准教授(バイオメカニクス)は、2018年の学術論文を引用し、以下の点を指摘しています。

また、「球団が選手の肘の状態を適切に把握した上でトレーニングさせているか?」という疑問も投げかけています。

最新トレーニングの落とし穴

大谷翔平選手が受けた トミー・ジョン手術(MCL損傷の再建手術)のように、肘の負担が大きい日本の投手にとって、重いボールを使用したトレーニングがさらなるリスクを招く可能性があります。科学的な手法を取り入れる一方で、その危険性を理解し、適切な対応を取ることが求められています。

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